ロボット溶接工程説明  ハンド、ロボットの差等 パイプ加工や医療器具や建設機器加工の石川工業

弊社のロボット溶接工程の紹介となります。

今回、紹介するロボット溶接においては、パイプ材とパイプ材・パイプ材と板材の組立となります。

弊社内でNCパイプベンダー曲げ(無人化加工機 詳細は他の動画を参照ください。https://www.youtube.com/watch?v=9DtxrwXc0iE&t=7s)後にプレス加工により穴空けを行い、部品化とします。

またお客様より支給された部品と組み合わせて1つの製品とします。

ハンド溶接(弊社の場合は、通常CO2溶接・TIG溶接を用います)とロボット溶接で比べますと何点か共通点と差があります、また各々に利点となる内容もありますので、簡単ではありますが説明します。(あくまで簡単にわかる様に説明します)

 

簡単に共通点と差と個々の利点(特徴)を説明します。

共通点の部分(ハンド溶接・ロボット溶接)

①溶接を行う。

②製品の生産を行う。

③設定は製品や個々の条件により変更する。(電圧・電流・ガス流量等)

 ハンド溶接機→摘まみや制御にて操作

 ロボット溶接機→制御盤やペンダント(設定操作するコントローラー)にて初期設定にて記憶

④一定の溶接能力を出す。(200vや300v等の容量)

 

差の部分(ハンド溶接・ロボット溶接)

①1個から対応可能だが数量差が出る。

②同じ作業と毎回違った作業により内容が変わる。

③人が行うか、ロボットが行うか。

④動きの制限の有る無し。

 

続きまして個々の利点(特徴)について簡単に説明します。

ハンド溶接の利点(特徴)

①移動式にすれば移動が可能。(溶接機にガスを抱えさせ電源とアースが取れるなら溶接ができる)

②細かい部分や袋状の製品への内側への溶接が安易にできる。(細かい部分や回り込み、袋状の内側への溶接ができる)

③1個づつや毎回違った製品での生産や細かい変更、修正内容に都度対応が素速くできる。

  (ロボットでも出来なくはないが、プログラムに無いことはできないのでプログラムを組んだり、変更する時間が掛かる)

④扱う人の力量により溶接の仕上がり状態に差(個人差)がある。

⑤治具(製品を組み立てる時に使う物)が無くても溶接ができる。(製品に直接ケガキしたり、接合させて溶接)

⑥臨機応変に溶接中(数カ所の連続溶接等)であっても、都度により溶接条件を変更できたり、途中で停める事ができる。

※この逆がロボット溶接での不利点とも言えます。

 

ロボット溶接の利点(特徴)

①同じ動作同じ作業を同じ速度で一定の動きができる。

②一定のサイクルで生産が出来るので、生産数量が多い物に向く。

③同じ作業を何時間続けて行っても疲れない、効率が落ちない、出来高が落ちない。

※この逆がハンド溶接の不利点とも言えます。

 

既に分っている方が多いと思いますが、ハンド溶接での人の役割をロボットが行い溶接をするのがロボット溶接です。

溶接機の容量や溶接ワイヤーの太さ、溶接電流電圧、ガス流量等については、人用とロボット用の差はありますが、基本的には同じなのです。

なので溶動きや動きや一見して一見してロボットの方が優れている様に思えますが、それの大元である溶接機の能力によって

溶接状態や溶接内容等々に差も出て来ます。(この内容等の説明は、他の機会にて)

 

さて内容の差や利点等について簡単に説明しましたので、続きまして産業用ロボットについての簡単な説明を行います。

※基本、弊社内のロボットをベースに話をします。

ロボット溶接機を使用する際には、ターゲット(加工する物)の大きさや重さによりロボットの種類等が決まります、弊社のロボットは

パナソニック(パナロボ)製です、多軸ですが弊社の製品の場合ですと、重量はあまりなくパイプでの組合わせが多数ですので

軸もそれなりに多いロボットを使用しています(若干古いタイプのロボット溶接機ですが、溶接するには問題ありません)。

治具にしっかりと各部品が組み合わさっている事で、

パイプ材とパイプ材のR形状部やパイプ材と薄板材へのロボット溶接が可能となっております、当然ですが溶接ロボットの動きや設定条件にて制御をしております。

同じ製品を同じサイクルにて量産する事が可能です、また完成品を個々に品質確認する事により溶接不具合等を防ぎます。

 

 

弊社では1個から数千個以上の溶接を受注する事ができます。

受注内容や個数によりハンド溶接・ロボット溶接どちらを用いるかは、内容やお客様との相談にて決まりますが

基本的な考え方として数の多い物や溶接ヵ所が多い(ロボットに出来る出来ないはあります)製品は、ロボット溶接に向き、

数量の少ない物や都度内容が変わる物、溶接ヵ所が少ない製品は、ハンド溶接に向く様な考えが出来ます。(あくまでも考え方なのでこの限りではありません)

 

なにか御座いましたら1本から対応ですので、ご一報を下記問い合せ先までご連絡の程、よろしくお願いし致します。
石川工業株式会社
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