ハンドアーク溶接工程説明  ロボット溶接機とハンド溶接どっちが得 パイプ加工や医療器具や建設機器加工の石川工業

弊社のハンドアーク溶接工程の紹介となります。

溶接においてハンドアーク溶接とロボットアーク溶接が良く聞くかと思います、その中でも今回は、ハンドアーク溶接に関して説明をして行きます。

溶接には様々ありますが、今回はCO2ガス溶接となります。

ガス溶断、CO2アーク、溶接棒使用、TIGMIG溶接、レーザーetc

今回は、弊社内で日常的に使用しているCO2ガス溶接を説明します、アーク溶接とはCO2(二酸化炭素)ガスに溶接ワイヤーを自動で送り

溶接面と溶接面をガスとワイヤーで溶かして組合わせる溶接方法の事を言います。

弊社内にていずれもCO2アーク溶接ですが、ロボットとハンドの2種類に分かれています。

種類の違いとして…以前にも説明したかと思いますが、

生産量が多い物や溶接ヵ所が多い物が概ねロボット溶接となります、その逆で生産量が少ない物、溶接ヵ所が少ない物がハンド溶接となる事が

弊社内では多いです。また数量が多いが溶接ヵ所が少ない場合などは、微妙で非常に迷う事があります。

その際の判断基準としては、その生産頻度(毎日・1週間に何回・月に何回・半年に何回・1年に何回)により変わります。当然ですが1回に1,000個流れても半年や1年に1回であれば、ロボットにするよりもハンドで行った方が良い場合もあります。

また溶接する点数や長さにも影響します、

例えば溶接ヵ所が1ヵ所で5㎜程度の溶接ならば、治具セット・ロボット機動・ロボット溶接・治具外し(品質確認)の繰り替え作業となります。

それをロボットが行うよりもハンドで行った方が速い場合もあります、また【治具数とロボット時間の関係】何個の治具とロボットの関係性にも寄ります。(1治具1ロボとか2治具1ロボとかと言う様に)

治具とハンドアークの際も同様ですが、ロボット稼働時間とハンド稼働時間どちらが速く出来るかまた採算性が良いのかを考えて最適な方法を選びます。

今回の事例に様な1ヵ所5㎜溶接などであれば、ロボットよりハンド溶接の方が採算性は良いと思いますし、ロット数や頻度によりっても変わりますので、最初の設定の際に数量や頻度、溶接内容をよく理解する必要があります。

余談はここまでにして、弊社内のハンドアーク溶接について説明します。

弊社のハンドアーク溶接については、以下の内容で加工する様な事が多いです。

①数量や溶接長、溶接ヵ所の少ない製品に使用

②ロボット溶接後の修正確認に使用

③試作製作に使用

④1品ものやフルオーダー製品に使用

概ねこの様な状況の時にハンドアーク溶接を活用します。

では各項目別に説明します。

 

①数量や溶接長、溶接ヵ所の少ない製品に使用

 説明文の導入時も書いてある様な内容ですが、ロボット溶接にする程でもない加工(効率や出来高、採算性、内容を考慮して)の事を言います。

 数量が多くても、ロボット化する方が手間となる場合。(費用面も含み加工費の採算性も考慮しつつ検討)

 数量が多くても、治具製作費用や作業時間等の問題からハンド加工の方が素速く生産出来る場合。

 ※ここに場合ですと必ず製品チェックは必要となりますが、ロボット溶接もアーク切れや溶接ズレ、溶接位置確認をしなければ成りませんので

  殆ど同じです。(ハンドでもロボでも品質チェックは、行うのは当たり前です。)

 

②ロボット溶接後の修正確認に使用

 ①でも説明した様な事ですが、ロボットが生産するから正解ではありません、むしろロボットだから良し悪しなのです、最近ではセンサー等で

 事前に検知したりしますが、通常であれば多少のズレや外れでもロボットはプログラム通りにしか動きません、なので溶接位置がズレていれば

 ズレた状態でしか溶接しません。なのでそれを未然に発見してロボットティーチングを行いますが、仮に溶接がズレたままの製品だとお客様でNGと

 なってしまうので、それを防止する為にロボット溶接された部分を見直しをして溶接確認や溶接不具合を修正します。

   またロボット溶接では溶接できない部分(特に袋状になっている部分や回り込み溶接等)の溶接をハンドアーク溶接で補います。

 セット状態の良し悪しや確認後の溶接中の動きの速さや手の甲や腕の動かしにて溶接度合いや微調整等も行えるのがハンド溶接です。

 

③試作製作に使用

 量産やロボット化する際も試作製作と言う話は必ず出て来ます。

 いきなりロボット治具やロボット化と言う事もできますが、手間や時間的な要因から1度試作をする内容が多いです、そしてハンドアーク溶接で

 組めるかどうかを検証する(物になるかどうかの確認)。

 最終的には、ロボット化になる場合もあるし、そのままハンド対応と言う内容の場合もあるので様々です。

 費用を掛けずに製品の仮組みや試作を行うのは、ハンド溶接等は得意な部分ではあります。

 

④1品ものやフルオーダー製品に使用

 その製品が1個のみのフルオーダー的な製品を加工する際には、ハンドアーク溶接が非常に向く加工となります。

 図面や仕様を目にしつつ一品一応の加工になります、この加工の際には失敗即廃棄NGとなるので、失敗が許されない部分もあるので

 非常に緊張しますし加工者の技量が直に出ます。(量産品の製品も同様ですが、1品ものも同じ扱いです。)

 加工者にとっては緊張はしますが、技量向上や自信に繋がる内容ではります。

 

以上の内容が弊社内でのハンドアーク溶接工程での説明となります。

弊社の加工は、

パイプ加工・プレス加工・スポット溶接・各種溶接をメインで行っております、材料調達から加工、表面処理(協力メーカー)、納品までは

自社内で完結する事ができます。

なにか御座いましたら1本から対応ですので、ご一報を下記問い合せ先までご連絡の程、よろしくお願いし致します。
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