パイプ曲げ無人化加工設備 パイプ素材と径とは 医療器具や建設機器加工の石川工業

弊社の無人化加工設備の説明となります。

無人化にてパイプ供給からインナー挿入(二重鋼管)、NCパイプベンダー曲げ加工、曲げ完成品の取出しまでを

全て自動で行う機械の名称を無人化自動加工設備と弊社では言っております。

無人化加工設備の各役割を分解するとこの様になります。

①パイプを自動で1本ずつ送り出す装置、インナーパイプを1本ずつ送り出す装置。

②パイプをいつも同じ向きに供給させる装置(シーム面検出装置)、シーム検出をしない様な素材は工程を飛ばせます。

③インナーパイプを挿入し二重鋼管にする装置(弊社オリジナル装置 インナーパイプ挿入装置)、インナー挿入をしない製品は工程を飛ばせます。

④パイプを自動にて搬送する装置(自動搬送装置)、各工程に1本搬送する役割。

⑤パイプの曲げ加工をする機械(NCパイプベンダー加工機)、勿論ですが2次元曲げは元より3次元曲げ加工も行えます。

⑥曲げたパイプ(曲げ完成品)をNCパイプベンダーより取り出して、専用のコンテナや台車、ポリ箱等に入れるマテハンロボット。

弊社では、上記の①~⑥の内容を全て合せた機械を【無人化自動加工設備】と呼称しております。

 

様々なパイプ径の大きさや曲げ角度、Rの大きさにより駒・金型を変えて加工を行います、通常ですと加工数の多い加工品を

無人化で行い、少ない物(数十本程度)は無人化自動加工設備を一度アナログ加工(アナログと言っても人の手で供給、取出しを行う加工)

に切替えて加工を行います。

また弊社内で加工の出来ない物(曲げられるR駒の保有がない等)につきましては、協力メーカーにて協力加工する仕組みが出来ております。

 

 

パイプ曲げと言っても様々あります。

パイプの曲げ加工の知識の1つとして、今回はパイプ素材とパイプ径(φ)について説明します。

素材とは、曲げたり加工する材料の事をいい、鉄、ステンレス、銅、アルミ、特殊材等あります。

特殊材と言うのは、合金や市場全く流通しない素材やその為だけに開発された様な材料の事を言います。

※無いですが、樹脂だけのパイプ(これは曲げなくても成形でRが出せるのでパイプ加工はしません)や

 カーボン素材(加工においてパイプにする必要がない物です。)などは、そもそもとして、パイプ曲げにする必要がない

 またパイプにする場合は、それ専用での開発が必要なので特殊材扱いとなります。

 

例えば同じ素材においても規格や内容によって違いがあります。

鉄の場合ですと、一般流通材として非常に使われていますが、STKM11Aなどの規格や通常流通のある生地材、磨き材と黒皮と言われる表面が黒くなっている物等があります、ちなみにSTKM11AとSTKM13Aとの違いは同じ鉄材でも硬さ(硬度)が違います、11Aよりも13Aの方が硬い材料となり加工に加わる力が大きくなります。

加工後の表面処理をする際には、内容も考える必要もあります。

鍍金処理等を行う場合は、黒皮材よりも磨き材の方がクリアーな光沢が出るとか様々です、なのでパイプ加工だけではなくて加工全般で言える話ですが最終的な製品や加工状態をどうするかによって素材を選ぶ必要があります。

 

私の考える概ねな素材の考え方(これは主観ですので違う場合もあります)

・鉄材=なにかの中に入る物、また表面処理(塗装等)を行い外観部品となる物

    製品例:自動車部品、機械部品、建築資材、一般的な通常加工に使用する物、主に中に入る物が多い。

・ステンレス材=直に外観部品となるもの、錆等なので腐食を嫌う場所に使用する物、パイプの中になにか液体や空気等を流す物使用する。

    製品例:屋外向けの手すり、機械部品、建築資材、プラント(工場や設備)、自動車部品、家電部品等に使用する物、主に外に出る物が多い。

・銅材=パイプの中になにか液体や空気等を流す物使用する。

    製品例:自動車部品、家電部品等に使用する物、機械部品、主に中に入る物が多い。

・アルミ材=外観部品となるもの、錆等なので腐食を嫌う場所に使用する物、パイプの中になにか液体や空気等を流す物使用する、

      素材が軽いので重量を嫌う場所に使用する事がある(但し強度は鉄よりも弱い)。

    製品例:自動車部品、プラント(工場や設備)、配管等にも使用される事もある、耐食性に優れているので、建築資材やサッシとして

        使用される物が多い。

※耐食性を上げる目的でも鍍金処理や塗装処理を行いますし、簡単に説明をすると上記の様な部品や内容に使われる事が多いです。

 

続いてパイプ径について説明します、パイプ径とはパイプの大きさ直径です。

皆さんφ〇〇と言う事を見聞きして事ありませんか? 簡単に言えば直径はなん㎜ですか?と言う事なのです。

直径10.0㎜ならφ10.0㎜です。(馬鹿にするつもりはありませんが、小学校の授業で習う円に対する考え方です。)

この直径が加工において非常に重要となってきます。

よくある話ですが、パイプの大きさ関係なく曲げられるだろう…それは無いです(曲げられる限度は各設備や内容によって違います。)

例えば、φ5.0㎜とφ100.0㎜の同じ素材のパイプでも全く違う曲げです。小さいφは曲げられるかも知れません(お勧めしません)が・・・

大きいφの加工は当然ですがφ5.0㎜を曲げる加工機では曲げる事が出来ません。何故ならそもそも大きい直径を加工する様に機械内容を対応していないからです、大きい機械なら小さい直径を加工できないのかと言う内容おいては、曲げる際に駒という物を使用するのですがその駒を受ける為の

台座軸を改造する必要があります。何故…?と言うと大きい物を曲げる力は大きいですので、大きい力を出す為には軸も含め個々の機械や機構を大きい力を出せる様に大きくする必要があるからです。

私の勝手な主観ですが、大きなゴジラが小さい一輪の野花を全て避けて歩けますか・・・注意していてもバランスを崩して転倒や踏んでしまう事の方が多いでしょう・・・そんな考え方です。各々の径(φ)に合った機械を使う事で最善のパフォーマンス加工を可能とします。

 

簡単ではありますが、パイプ素材とパイプ径(φ)についての説明となります。

 

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